旧の原稿です。なるべく早く改訂します。
ルーン文字は3つの段階があると言われ、それぞれの時期に様々なフサルクが存在した。
最初の段階は紀元1世紀から西暦 600年〜 700年の後期ローマとゲルマン鉄器時代である。ルーン文字学者達はこの時代を移住時代と呼ぶ。
そして第2段階は西暦 650年〜1025/50 年で一般的にヴァイキング時代と呼ばれている。歴史家達はこのヴァイキング時代は西暦 800年〜1000年をヴァイキング時代とみなしている。
最後の第3段階は中世の1050〜1400年である。そしてルーン文字はこの後も長く存在した。ラテン文字が圧倒し、古風な文字は単なる興味へと変わった。
そして今回はこの第2の段階のルーン文字のヴァイキング時代のものを取り上げます。この新しいフサルクは約西暦 800年かもしくはそれより古いものである。古い24文字フサルクが数を減らし16文字になった。この新しいフサルクは一般的に西暦 900年といわれている最も古いゲルレヴ(デンマーク)の石碑に残されている。
スカンジナビアでは独自のルーン文字が生まれる約8世紀まで標準ゲルマンルーン文字が使用された。しかしながら、この時代までに急激な音声変化が起こり標準ゲルマンルーン文字はその姿を変化することとなった。スカンジナビアではその標準の24文字を減らしg、w、e、p、e、ng、o、dを消滅させ16文字に変えた。ngはn、gの別々に置き換えられ、eはiルーンによって引き継がれた
注)16文字に減った理由はあります。ただめんどくさいから書いていないだけです。改訂編では明記します。
そしてこれらスカンジナビアで発達したルーン文字はデンマークフサルクとスウェーデン・ノルウェイフサルクに分類される。
ヴァイキング時代に更に発達する。これは最も早く登場したスカンジナビアルーン文字で西暦 800年に現れて中世までに多くの碑文が残された。
標準ゲルマン的な並び方は何の意味も持たなく、昔zであったRは一番後ろの位置に置かれた。
南スウェーデンやノルウェイで発達した二番目のフサルクはスウェーデン・ノルウェイフサルクとして知られており、レーク石碑に倣いレークルーンと呼ばれる。
これは日常に用いられており、主に木材や骨の片などいったものに日常の目的のために使用された。そのため、簡素化が進んでいる。
標準ゲルマンルーン文字とレークルーンを比べると明らかに簡素化が見られる。これは日々の書き物に使用されたためといわれており、最も簡易化が進んだものに10世紀〜12世紀のヘルシングルーン文字と呼ばれる速記術的な文字を生み出した。
11世紀初期からデンマークフサルクは石碑の碑文のために使用されスウェーデンに広がった。デンマークフサルクとスウェーデン・ノルウェイフサルクの両方がノルウェイでは使用され、そのため2つが融合し11世紀初期に独自のノルウェイフサルクを生み出した。
これは後の時代にマン島の石碑の碑文に使用された。
発音上16文字では足りないという理由から標準スカンジナビアルーン文字を基礎にして点を付けることにより点付きルーン文字というものを作り出した。1000年頃に始まり200 年弱で完成したと言われている。