〜2006年10月末・・・
やっとこさ土台を組み立てて固定した。これがまがタイヘン・・・。レーザーカットされている合板はペーパークラフトのように簡単に組み立てられてたが、配置の時にさぁたいへん。合板が曲がっているわ(月日の流れで・・・)、ぴったりと他の部分と合わないわで6つの区分を合体させるのに相当に苦労しました。接合部分が高さすら合っていない。結局はぴったりとは合体していないので後の作業で修正しようと決心。
土台を石膏で塗り固めて作るのですが、その前に紙で全て覆いつくす。この紙の上に石膏を塗って土台を作る。丈夫なキッチンペーパーを水で薄めた木工ボンドで貼り付けていくのですが、キッチンペーパーがもったいなかったので、黄ばんで使えなくなった懐紙を代用しました。一部半紙を使ったが破れて役立たず。
で、ここでふと悪魔の誘いが・・・。せっかく教会のステンドグラスをガラスでやったのに光りが通らないために真っ暗な状態もそれももったいない。で、下から豆電球を通そうと教会の下の土台をがーりがーりがーりと穴を開けました。
ジオラマ作りに取り掛かる前に様々なジオラマサイトを参考にしました。ジオラマーって・・・半プロ?な方々が多いのか本気モード。素材から使っている物が違う。まず土台の石膏について調べてみたら、石膏は手軽で安価だが硬いためにすぐに欠けるとある。で、いい素材はコンクリート修復に使われるヘンケルジャパン株式会社のマルチパテの Dufix というものだそうで早速購入しに行きました。ホームセンターで1個800円弱。高っ。在庫が1個しかなかったのと高額さゆえに1個のみ買って帰った。そして開封してみると少なっ・・・。500gどうみても全て多いつくすことは不可能で、全て使った場合の値段を考えたところ、使用を断念して付属の石膏を使うことにしました。うーん、せっかくホームセンターに走って買ってきた私の立場は・・・。家の修復にでも使おう・・・。かー、他のジオラマ作る・・・?
さて石膏を塗ろうかと思っていたらなんでか知らんが城壁や教会と回廊やもろもろとぴったりと合致していないことに気づく。教会と回廊は合体させた時、すき間だらけ。後でウッドパテをつめようかとも思ったのですが、あまりにもすき間があったので仕方なしに鐘楼の根元と鐘楼とあたる回廊の壁をがーりがーり削った。かなり。時間も命一杯かかった。後から合体はホントにぴったりと合わない。最初から一体で作った方がいいで・・・。あっちこっちをぴったりあわせるという作業にこれまた相当に時間が費やされた。
この後、付属の石膏2袋命一杯使ってごつごつした質感を出して土台を作りました。が、写真を撮ってないのよね・・・。忘れていた。石膏は固まるのが早く素早い作業が要求され、これまたタイヘン・・・。ぺたぺたと石膏を塗りたくって、手馴れて面白くなってきた頃に作業が終わる。いつもその繰り返し。なれた頃にその作業が終わる・・・。
石膏の下になる土台を本来は石膏を積み重ねて丘を作るところを、手を抜いてホームセンターで安く売っていた超軽量の紙粘土を使った。紙粘土で橋の対岸を作ったり、他の土台を作った。そして乾ききらないうちに石膏を塗った。そして数日後・・・。紙粘土は2〜3割は収縮し、石膏との間に空洞ができてしまい、軽く触れただけでぼろぼろと石膏は崩れてしまいました・・・。それが何箇所も発生してしまい、うっかりと付属の石膏2袋をめいいっぱい使い切ったため、再度の作業ができない。紙粘土は手軽なだけ収縮率が高いため向いていない素材であった。ジオラマ作りのサイトを参考にしても、紙粘土は収縮率が高いため向いていないと・・・。家にあったウッドパテ(建具が穴があいた時に使用する修復用のウレタンパテ)がもうそろそろやばげに固まってきていたので、どうせかちかちになって捨てるぐらいなら!と高いウッドパテを使いまくりました。手抜き工事。超偽装・・・。
石膏を塗る時には城門以外の建物は外して、建物が置かれる部分以外に石膏を塗る作業をした。乾いてから置くと、これがまた・・・なんでかしらんがゆがみが生じてぴったりと合っていた部分がすき間が生まれる・・・なんでやねん・・・。領主の館の下の大きな土台は板がゆがんでいたため、領主の館がシーソー状態になる・・・。5ミリ以上浮いていた。仕方ないので紙粘土で気をつけながら埋めた。紙粘土もその特性をきちんと理解していたら手軽なので非常に役に立つ素材となりました・・・今頃・・・。
なんとかかんとかで10月の下旬ぐらいの1週間に詰めて作業をしました。なんせ場所をとるのでダラダラとやると家族から「じゃまじゃい!」と文句を言われてしまうので・・・。
〜2006年12月末・・・
そしてまた集中できる時期、そう年末年始の休みに突入したので早速作業に取り掛かった。
まず穴をあけた場所に豆電球を設置する作業に取り掛かった。取り外し可なものを考えていたためにどうやって固定するかをあれやこれやと考えた。結局、ワイヤーワークで失敗したアルミワイヤーが一杯あったのでそれでスタンドを作ることにした。結構豆電球ってでっかいのよね・・・。当初あけた穴が小さすぎて再びがりがりと穴を大きくする作業が必要になった。穴は相当に大きなものへとなりました・・・。豆電球を下から通して固定した。取り外し自在にしたのでこれがまた・・・タイヘン・・・。あれやこれやと思いつきで荒業をしてしまう・・・。
石膏にアクリル絵の具で着色して乾いた頃に砂を撒いた。最初は水で薄めたノリの上に砂をぱらぱらかけていたが、だんだんと撒いた後に水で薄めたノリを振り掛けるという作業に切り替えた。結局、できは同じでノリでてかりが出たりとかなく、後でノリを振り掛ける方がしっかりと固定されるのでほとんどこっちでやりました。
この付属の砂が・・・赤い・・・。中国の江南の赤い土?他に白い砂がなかったので仕方なくこの付属の赤い土で作ったが、「ここはブエノスアイレスか!」と思うぐらい、中世ヨーロッパっぽくない・・・。赤の一番小さな粒の砂を撒き終わった後に灰色の中ぐらいの粒の砂を部分的に表情をつけるために撒いた。しかし赤い土に灰色が浮く。どこのヨーロッパにこんな赤い土がある・・・。ぢつはね・・・この付属の砂はね・・・着色したものなんだよね・・・。赤い砂も灰色の砂も一様で表情がない・・・。仕方ないのでジオラマ屋(?)でベージュ系の砂を購入して再度撒くことにしました・・・。あまりに赤すぎる・・・。
ベージュ系の砂・・・。ジオラマ屋で買ったら高いんやろうなぁ・・・。川の土手で拾ってくる・・・?犬のおしっことか洗わなあかんし・・・大腸菌・・・大変・・・うーん、ホームセンターで園芸用の買う・・・か・・・。
川は未完成です。着色してその上にニスを塗ると指示ではあるのですが、あまりにそれでは面白くないので透明エポキシ樹脂を買ってきました。それに染色して段階を分けて下から濃い色でグラデーションで乾いては上に流し込むといいとジオラマサイトにあったのでまねすることにしました。しかし深さがないので上手くできあがるかどうか問題は山積。
あ?民家がないって?ばれた?民家はまだどうするか決めかねているため、固定しませんでした。実は民家の後ろ壁は城壁の一部となるため、城壁に一部空きがありました。城壁用のレンガを数えたら十分に作れるぐらいの数が残っていたため(城壁用のレンガはまだ品質がよかったので撥ねた分が少なかった)民家が入るべき場所に城壁を張りました。写真下側の城壁がえらく長いのはそのためです。左側はぐるっと城壁が囲っています。
そして教会の回廊の中庭に取り掛かる。回廊は別に用意された台紙に作って後でかぽっと上からはめるという方法。しかし間違いなくゆがみが生じているのでそんなやりかたがぴったりくるわけないと判断して直に作業をすることにした。これがまた・・・タイヘン。だから後付けにしているのか・・・と思うぐらい。
垣根は厚紙で形を作りそれに配布された濃い緑色のスポンジを振り掛けるというもの。そうスポンジである・・・。ジオラマーは判るとは思うのですが、この着色されたスポンジは本来は広葉樹を作るために用いるものである。地べたにするには粒がでかすぎる。ジオラマで地べたに貼り付ける芝はもっと細かい。でんでんおかしい素材が配布されているのである。多分、こっちの方が安価なのでしょう・・・。まず取り掛かったのは着色されたスポンジを細かくはさみで切ることであった・・・。おいおい・・・。そして垣根の台紙にノリを塗ってスポンジを上から降りかけた。ものの見事にひっつかない・・・。素材、おかしい・・・。無理からに押し付けると上滑りをしてせっかくひっついていた所までべろーと外れる・・・。どうせいっちゅーねん・・・。なんとこの垣根の台紙に緑のスポンジをつけるという作業だけで2時間もかかりました!疲れた・・・。無理に1度で貼り付けようとせずに繰り返し繰り返し乾いた後に剥げているところに継ぎ足すという作業が正解のようです。そして中庭に直に砂を貼り付け、垣根を固定してその後に薄い緑の芝を引っ付けた。これがまた・・・ひっつかんのよ・・・芝。こんな中庭に何時間費やしたか・・・。
電球をともしてみました。ローズと大アプスのステンドグラスが明瞭になります。ガラスを入れた甲斐があった・・・。改心しなければ真っ黒なままでした・・・。
教会入口の扉下はわざと隙間を空けています。ちょっと下から光りが漏れて温かみを演出してみました。ネロ(フランダースの犬)も来やすい?(←それは有料だったから)
ココで完成!と本人が言い切ってしまえば完成している段階にはなっています。
しかしねぇ・・・今さら妥協するのもねぇ・・・。ということで2006年内の完成を目指していたが、作業は2007年にとうとう突入してしまいました・・・。